2008年6月5日木曜日

東芝ライテックの英断とその背景

先日東芝ライテックの方とお話しする機会があった。

同社は120年前に日本で最初に白熱電球を実用化。

白熱電球では業界35%ほどのシェアがある会社だけに業界への影響は大きい。

今回の決定については「CO2削減に何らかのアクションを取らなくてはいけないと

考えていた矢先、甘利経産相の発言がきっかけになった。

120年の歴史があるだけに製造中止を惜しむ声も社内にあったが、環境問題を

優先した結果の決断だったということだ。

さて、社内(特に技術者)ではどのようなことが起きていたのだろうか?

 白熱灯開発技術者 → 今まで積み上げた技術は無駄? 自分たちの役割は?
                いまさら、どうしたら良いのか?
                配置転換になっても自分はこの会社に居られるのか?
                白熱灯を実用化した会社なんだから、一番最初に撤退しなくても・・・

が、しかし。東芝ライテックの経営陣は英断を下した。その結果。

 ①白熱灯を実用化した会社が業界の先陣を切って生産中止を表明。
   環境議題が主たる議題の洞爺湖サミットもあり、マスコミがこぞって報道してくれた。

  結果:企業イメージのアップ。
      まさか、白熱灯を実用化して120年も歴史ある会社が自己否定するとは。
      自社の利益より、環境問題を優先しているというイメージ。

先を読み、的確なタイミングで判断したことが今回の企業イメージUPに繋がったと考える。
ともすると、他社が先陣を切ってから。というようになりがちだが、今の時代。
どうせやるなら、まず自ら!という姿勢が大切なのだろう。

私の大好きな言葉、The First is forever.に通じるものがある。

  
 
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