2008年3月20日木曜日

アートなメルボルン






















メルボルン市はとてもアートな町である。
聞くと、市に入る税金総額の2%が町中に点在する「アート」に費やされているらしい。

いつからこのような「アート」に対する取り組みが始まったのかわからないが、当初は色々な風当たりが強かったに違いない。
時が経ち、町中にオブジェが点在するようになると町全体の価値が飛躍的に高まったのではないかと推測できる。

「アート」に連動してだろうか、以下のことに気が付く。
 ①歩道沿いにごみ箱がないのに、ゴミが落ちていない
 ②市内中心部には電信柱がない
 ③個々の建物に個性はあるが、全体として調和が取れている
 ④洗練されたファッションの人が多い
 ⑤よくある大きな広告看板が極めて少ない(中華街は多かったが)
 ⑥ホームレスが見当たらない
  (聞くと僅かにいるようだが、ボランティア組織が発達していて保護されている)

日本でも香川県に「ベネッセアートサイト直島」がある。
開発は1960年代から始まったが、当初観光会社主導の開発だったため、地域住民の参画意識は少なかった。
しかし、1990年代に教育関連企業のベネッセが地域住民参加という手法を取り、現代アートという異質なものが保守的な土地に入ってくることに対する町民の反感を払拭し、今の成功があると聞いている。

長期的な視野に立ち、今何をすべきか。
これらの事例はまさに「長期的な視野=ビジョン」に他ならない。

経営者として、長期的なビジョンを明確にし今後も価値ある企業として邁進していきたいとメルボルンを訪問し思った。
 
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